スイスの観光列車というと一番に氷河特急、2番手としてベルニナ・エキスプレスが来ますが、3番手にするくらいにはもったいないのが「ゴールデンパスライン」と呼ばれるスイス中央部横断していく路線です。
具体的には西は今いるモントルー、東はチューリッヒにも近いルツェルンです。ですが、この全行程には直通列車がありません。途中にインターラーケンがあるのでそこでの乗客の入れ替わりも考慮する、という意味ではなくてです。
理由は「線路の起動幅が違う」からです。そのためモントルー-ツヴァイジンメン ツヴァイジンメン-インターラーケン 及び インターラーケン-ルツェルンの3区間に分かれています。
最初と3番目が日本の在来線と同じ狭軌 真ん中の区間だけ標準軌になっています。
最初に乗る区間は狭軌。一見する限りにはわかりにくいかもしれませんが、日本で見慣れているだけあって日本のサイズと同じものとわかります。
その最初の区間は3区間の中でも最も人気のある区間です。それはやはり両端が小田急や名鉄で走っている展望車タイプの車両になっているからでしょう。運転席は車両の2階部にあるのでまさに運転士になった気分で左右の車窓だけではなく、進行方向の車窓も楽しめます。尚、これらの車両は客車のため動力がありません。通常ある電気機関車はなんと5両編成のほぼ真ん中に据えられていて、動力供給をしています。
展望ブロックの席はプレミアムシートとなっていて8席だけ特別料金が必要です。冬季のスイスの観光は全体的に下火ですが、それでもこの列車のこのブロックだけはこの閑散期でも満員でした。これが繁忙期だとどれほどの競争率になるか想像がつきません。
そのため写真を撮ることも考慮して、後展望に座りました。
モントルーを出発すると右に左にカーブを切り山肌に沿って高度を稼いで行きます。スウィッチバック方式を取っていないので意外にスムーズに上がる印象です。しばらくすると眼下にモントルーとレマン湖の絶景が広がります。これは筆舌に尽くしがたいほどの景色です。さらにはその視線の左にはフランス領にあるモン・ブランも見えます。
Chambyを過ぎた辺りで車窓は雪景色です。晴れているので太陽光線が当たって非常に美しい景色を作り出しています。
この辺りの景色は単調ではありますが、ベルニナ・エキスプレスに乗ったときと同じような非常にピュアな気分になれる車窓のはずです。
観光列車のためいくつかの駅は通過します。モントルー行きの各駅停車を待たせておいての行き違いを数回行います。しばらくいくと高級リゾート地Gstaadで乗客の大半が下車していきます。
終点は谷の底に当たる町Zweisnmen 列車が右カーブを切ると左手にその町の全体像を見ることができるでしょう(トンネルもあるので気をつけて)
そのツヴァイジンメンの駅はスルー方式とは言え一大ターミナルです。乗り換え客が多いこともあってモントルーからの列車の隣のホームからインターラーケン行きが出発します。
ここからしばらくの間は列車は変わるもののモントルーからの車窓とそれほど変わりはありません。
Whimilまで降りてくると地上に雪は消えています。合流する線路が見えてくるとシュピーツ。そこからまた支線に入って高度を下げていくと湖に沿った線路になります。
この湖との距離ですが車道が入ってくることもありますが線路が直ぐ近くにある場合には本当に湖に沿うように走ります。水辺を走る路線というと日本では北陸本線親不知付近を私はイメージするのですがあれ以上です。
以前1度佐世保から長崎に行くときに大村線というローカル線に乗って暮れ行く西日を見たり、氷見への同じローカル線も見たことがありますがあれほどまでにみなもが近くにあるのです。ただ、こちらはICEや主要列車も走ってくる幹線扱いでもあります。
インターラーケンは2つの駅があり、シュピーツからくるとまずインターラーケンの西駅、そして東駅です。西駅は商業的な町の中心駅、東駅はユングフラウヨッホへの基点となる駅です。
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