ミラノから北に向かいシンプロン峠を抜けて最初にたどり着くのがブリークBrigです。また、ここはツェルマットや東スイスのクール、サン・モリッツといったところともつながっており、さらにはパリからのTGVも季節運行も含めて乗り入れてきます。
1番好いのはここからツェルマットまでパリからつながることではありますが、山岳区間になることや運行体系が私鉄になること、線路起動幅が狭軌ということもあり乗り入れが物理的に不可能という面もありますが。
そのツェルマットへ向かう私鉄の駅は同じ構内にあるわけではなく駅舎を出て右手にまさに市電のような駅で発着しています。よくよく考えてみるとこのちっぽけなホームから夏季には連日満席となる氷河特急も出発しているのですから少し驚きです。
そんなブリークからミラノに向かいます。列車はジュネーヴから来る「チザルピーノ」 イタリア国鉄FSが開発した振り子式の電車です。この振り子式は日本では名古屋-長野、大阪-新宮、岡山-山陰を結んでいる特急にも利用されていますが、カーブが続く区間をぶら下がった振り子のように車体が傾きスピードを落とさずに走行できるタイプの車両です。
イタリアから北のスイスに向かう列車に使われていてアルプス越えの区間がいかに険しい道のりかが想像できます。ただ、路線が厳しいのはミラノから北だけという事でもなく利便性も考慮してでしょうがベネツィアやフィレンツェからの運行があります。フィレンツェの場合にはフィレンツェ-ボローニャに「イタリアの背骨」とも称されるペニン峠があり、ここもいかに高速列車でもスピードを落としてうなりを上げながらの運行ですのでやはり険しい山道です。
さて数多くのホームがあり、前述のTGVも停まっている広大な車庫を過ぎると比較的直ぐにシンプロン峠に入ります。当然見るべきものはありません。
トンネルを抜けるとそこはもうイタリア領です。トーマスクック上はスイスとイタリアの国境駅がIselleに指定されていますが、その他の国境駅と同じように何があるわけでもなくトンネルとトンネルに挟まれた小さな駅です。
ただ、駅の表記方法がイタリア式になり国境を越えたという意識を持つことができます。電車は下り坂ということもありスピードを上げて一気に高度を下げていきます。太陽光線の届かない谷間をトンネルと橋を使って越えていきますが、Peglia辺りから草原が出てきます。
この辺りでは比較的大き目の町ドモドソーラではシェンゲン協定に加盟していないスイスからの列車ということもあってパスポート審査がありました。
ここを出ると北イタリア湖水地方の美しい景色を見ながらミラノを目指すことになります。具体的にはBaveno辺りで湖が見えてきます。
ミラノが近づいてくると残念ながら工場やビル群が目立ち始めて少し興ざめではありますがスイスの都市部とは少し印象が異なる風景です。
そんな中なんとミラノ/中央駅には10分早く到着しました!!
コメントする