ウェールズの旅;その1悪魔の橋を訪ねる(Devils' Bridge)-3
谷底に降りる 橋から深い谷を見降ろすと、階段がジグザグに降りています。さて谷底へ下りようと思ったら、なんと有料ゲイトがあります。値段は1ポンド(当時は170円余)なので、降りてみることにしました。無人ゲイトに1ポンドのコインを入れると、門が開きました。狭い谷の深くに、細い石段が通じています。実は数年前に腰痛を患った私はやや心配でしたが、一歩一歩スリップに注意して谷底へ着きました。ここから渓流は更に大きな滝になって、下流に流れていきます。見上げると、遥かな上に3層の橋が見えました。さて帰りは、下った分だけ登らなければなりません。やっと入り口のゲイトに着くと、大勢の観光客が待っていました。私が思わず日本語で「スバラシイ!」と言うと、大勢の人が1ポンドを払って入って行きました。私が思わぬ宣伝係りになりましたが、1ポンド払った価値はありました。 深い谷底まで、階段が続いていました。1ポンド払って、降りてみました。 見上げると、古い石橋が見えました。その上に、新しい橋がさらに二つあります。最上部は、自動車道路でした。帰途に着く さて終点の広場に戻り、サンドイッチの昼食を摂りました。辺りには、見学を終えた乗客が三々五々と集まってきました。機関車の傍に機関士がいたので、いろいろと聞いてみました。この機関車は、ボイラーの横に水槽を付けたタンク機関車です。タンクの横には、「Great Western」なる文字が書かれています。「この機関車は、ウエスタン鉄道から購入したのですね?」と聞くと、「よく知っているね」と褒められました。鉄道ファンの私は、予めイギリスの鉄道雑誌で情報を入手していたのです。タンクの横には、「グレート・ウェスタン」の文字が描かれていました。13時に、列車は往路を引き返しました。今回は窓付きの客車に乗りましたが、私の席だけ異邦人とあってかなかなか埋まりません。子ども連れの女性がウロウロしていたので、「プリーズ!」と声を掛けました。この奥さんとは、帰りの車中でいろいろお話しできました。折しも突然の襲雨に、窓無し客車のお客は濡れています。この車両は連結ドアが無く、濡れても移動できません。思えば、帰りに窓付き車両を選んで幸いでした。かくして14時には、出発駅のアバリストウィスに着きました。ホテルまでの道で、また突然の雨に襲われました。とりあえず飛び込んだパブで、好物のビター・ビールを注文しました。カウンターの女性が、「あら、濡れちゃったわね!」と気軽に声を掛けてくれました。「そうなんだよ。もう少しでホテルに着くんだけどね」と答えた私は、いつしか街の住人になっていました。かくして、憧れの「Devil's Bridge」訪問を無事に終了しました。
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