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ノルウェー最北端の駅(1986年夏) ナルヴィーク   その2

ストックホルム発、ノルウェー行き
 ストックホルムに数日間滞在した後、いよいよ夜行列車でノルウェーを目指しました。選んだ列車は「ノルト・ピレン(北の矢)号」で、ストックホルムを17時に出発して翌日の午後2時15分に終点のナルヴィークに着く予定です。さて夕食のサンドウィッチと牛乳を買って、ホームへ出ました。間もなく前方から列車が入線して来ましたが、標準軌とあって電気機関車の巨大さには驚きました。
さて定時の17時に発車した列車は、一路夕暮れのスウェーデンを北上します。早めにベッドに入ると、「ウプサラ」を通過しました。ここには、ヨーロッパでも最古の大学があることを思い出しました。早朝の5時に、列車は「Boden」に着きました。ベッドから抜け出しホームへ降りると、雨煙る外気に夏とは思えない肌寒さを感じました。列車はここから西に転じて、スカンディナヴィアの分水嶺を目ざします。隣りの車両の売店で朝食を買うと、アメリカから来た母子連れに会いました。オスロにいるご主人に逢うのに、わざわざ息子のために列車で遠回りをする意欲には感心しました。沿線の風景は低い灌木に変わり、湿原や草地が続きます。いよいよ北極圏に近づいたようです。9時過ぎでしたか、伐採地の中にケルンが建っていました。ここが正に、北緯66度30分の北極圏の始まりのようです。10時20分に列車は、イエリバレに着きました。ここも地理の時間に教えた馴染みの場所で、鉄鉱石の産出で有名です。駅の道標にストックホルムから1,315kmとありますので、東京から熊本までの距離にあたります。ここで私たちの寝台車は切り離され、前の座席車に移りました。車室の一部にカラフルな部屋があり、聞けば子ども専用のプレイルームとのことに感心しました。やがて左手の遠方に、赤茶けたボタ山と高い塔が見えました。12時15分に列車は、お目当ての「キルナ」に着きました。
 

ストックホルム駅のホームに、ノルト・ピレン号(北の矢)が、入ってきました。


 

早朝のボーデン駅は、雨に煙っていました。
    

    
車窓から北極圏(北緯66度30分)の看板が見えました。

 
キルナ駅のホームには、寒風が吹いていました。
駅からは、キルナの鉱山が見えました。

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